太ったクイーンのラクガキメモ

日記漫画、ラクガキ、雑記を書きます。

新幹線に乗った

今日は新幹線を使った出張だった。車内は空いていて快適だった。窓際の席に座ることができたし、隣の席も空いていたのでコートや鞄を座席に置いておくこともできた。

車窓の風景を見ながら、メールのチェックをして仕事の資料作りでもするか、ブログのネタでも考えるか、小説でも読もうかとあれこれ考えていた。

「お客様すみません、きっぷの座席番号を確認させていただいていいでしょうか?」

車掌が申し訳なさそうに話しかけてきた。

JRの車掌が声をかけるのは、指定席券を持っていないのに指定席に座っていると思われる客だけだ。おかしい、俺はしっかり指定席で切符を買った。座っている番号も間違えていないはず……と思ったら間違えていた。8号車の8番に座っていたけど、8号車の12番だった。

「すみません。間違ってました」

席をすぐに移動した。こんな間違いをするなんて恥ずかしい。

 

さあ、もう間違えることはないなと自分の席に座った俺はホットコーヒーを取り出した。さきほど自販機で買っておいたホットコーヒーだ。コーヒーを飲んで一息つくと、何もしたくなくなった。仕事の資料作りなんて面倒なことをどうしてやらなくちゃいけないのだろう。娯楽の小説すら読む気になれない。活字を読むのがもう苦痛だ。俺のKindleには漫画が入っているので漫画を読むことにしよう。『山と食欲と私』面白すぎる。漫画を読んで、合間にネットサーフィンしたらあっという間に時間が過ぎた。おそるべし漫画、おそるべしネットのちから。時間泥棒この上なし。

 

通路を挟んで反対の窓側に座るサラリーマンは足を組みながらパソコンをカタカタ叩いていた。格好つけて足を斜め前に伸ばしている。とんがった革靴が隣の席の空間まではみ出している。隣の人も座っていないのでどう座ろうがヤツの自由だけど、感じが悪くて仕方がない。もちろん、隣の席に自分のコートと鞄を置いている俺も目くそ鼻くそだけど、そんなことはどうでもいい。足を組んでパソコンカタカタしやがって漫画を読んでネットサーフィンしている俺へのあてつけだろうか。俺はパソコンを閉じて寝た。新幹線で寝ると熟睡できた気分になるのはなぜだろう。気分だけで、実際はそこまで眠気が取れないというのもいつものこと。