太ったクイーンのラクガキメモ

日記漫画、ラクガキ、雑記を書きます。

伊丹十三の『女たちよ!』を読んでいる

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伊丹十三の『女たちよ!』を読んでいる。読み終わった後に感想を書けばいいけど、我慢できずに読んでる途中に書いてみる。

 

ノンフィクション読みたい病にかかった。急に、何だかよくわからないけど、小説じゃない本で、実用書でもない本が読みたくなった。本は読みたくなったときに買って読むのが一番とばかりに仕事終わりに本屋に直行した。電子書籍で買う方法もあったのだけど、お風呂に入りながら読みたかったので、あえて紙の本を買いに行った。話は反れるけど、amazonから防水の電子書籍端末が発売されたらしい。すごく欲しい。すごく欲しいけど、sonyreader買ってしまったし、まだ使えるから俺はsonyを俺は使い続けるよ。

 

ノンフィクションの中でも料理関係の本か旅行の本を買おうと決めていた。……が、いざ探してみるとこれがすごく難しい。料理の本となるとレシピ本は簡単に出てくるけど、エッセイ本となるとこれといったものが中々出てこない。孤独なグルメのエッセイバージョンみたいなものがあればと思ったけどしっくりくるものがない。旅行本にしても、パーティーピーポー的な人の本とか、俺は世界を旅してるぜ!的なアピールに胸焼けする本が多いように感じてしっくりこない。うーん、野地秩嘉の『ヨーロッパ美食旅行』みたいに旅行と食べ物と両方のジャンルを満たしてるものがないかななんて思いながら探していた。

 

迷いながらも最終的には伊丹十三『女たちよ!』と星野道夫旅をする木』を買った。まず伊丹十三Amazonで料理関係の本を検索してたら引っかかってきた本だったはず。タイトルだけみると料理関係のホントは無関係なんだけど、目次にスパゲッティのおいしい召し上がり方とあるので買ってみた。なんといっても、映画「たんぽぽ」の監督だし食に対するこだわりは相当だろうからハズレはないだろうと踏んだ。星野道夫旅をする木』は竹内真『図書室のキリギリス』で紹介されていたのを思い出して買ってみた。結構売れている写真家のエッセイらしい。

 

早速、伊丹十三の『女たちよ!』を読んでみた。めちゃくちゃおもしろい。最初の刊行は1968年らしいのだけど、日本のイタリア店のスパゲッティは茹ですぎとか、生ハムメロンのメロンはマスクメロンじゃ甘すぎるとか当時の飲食店で出される料理の雰囲気が感じられて面白い。というか、なんでこの人はこんなグルメなんだ。アボガドをアヴォカードと表現していたのも何だか新鮮だった。実際の発音はアヴォカードのほうが近いのかもしれない。

 

伊丹十三監督の映画「たんぽぽ」と同じように『女たちよ!』を読んでいるとお腹が減ってくる。スパゲッティ・アル・ブーロ(バタースパゲッティというらしい)が食べたい。まだ、最初の数十ページしか読んでないけど、お腹が減ってくる本に駄作はない。この本が面白かったら伊丹十三の他のエッセイも買ってみようと思う。『旅をする木』が積読にならないことを祈るばかり。

 

女たちよ! (新潮文庫)

女たちよ! (新潮文庫)