太ったクイーンのラクガキメモ

日記漫画、ラクガキ、雑記を書きます。

『邂逅の森』を読んだ

 

邂逅の森 (文春文庫)

邂逅の森 (文春文庫)

 

 

空前絶後の狩猟ブームが私の中で到来している今日この頃、熊谷達也『邂逅の森』を読んだ。

めちゃくちゃ面白かった。直木賞受賞作品ということで前から興味はあったのだけど、なんだよマタギの話かよ〜全然興味そそられないな〜と敬遠していた。

 

が、ここのところ狩猟関係の本を読み漁っているので、興味ないどころか興味ありありだったので早速読んでみた。一気読みした。

 

めちゃくちゃおもしろかった。もう一回言おう、めちゃくちゃおもしろかった。直木賞山本周五郎賞を同時受賞しているんだから当然といえば当然だけど、読み応えも抜群で最高だった。舞台は大正時代の秋田・山形の寒村で、主人公はマタギの村に生まれ、主人公もマタギとして生活しているところから物語は始まる。序盤はカモシカやクマの狩り方、マタギの風習などの描写が続くが、なんだかんだあった後に主人公は鉱山で働くことになる。マタギ小説、マタギ小説と聞いてたけど、当時の社会情勢を伺える点も面白かった。