太ったクイーンのラクガキメモ

日記漫画、ラクガキ、雑記を書きます。

伊坂幸太郎『ジャイロスコープ』を読んだ。

 

ジャイロスコープ (新潮文庫)

ジャイロスコープ (新潮文庫)

 

伊坂幸太郎ジャイロスコープ』を読んだ。

久しぶりに伊坂幸太郎を読んだ気がする。テイストの違う話を集めた短編集だ。古いのから新しいのまであるので、伊坂幸太郎らしいエンターテイメントよりの作品もあれば、純文学よりの作品もあって面白かった。純文学系の作品はラストのオチがよくわからなかったけど、よくわからなかった話のほうが頭に残るので不思議だ。

 

以下、頭に残った話。

 

・「浜田青年ホントスカ」

 ある町に流れ着いた浜田青年とその町で相談屋を営む男の話。よくわからなかった。

・「彗星さんたち」

 新幹線の清掃員の人たちの話。その清掃員たちが新幹線車両で色々な人物たちと出会う。2両目の車両には子供の姉妹がいた。更に少し後ろの車両には大人の姉妹がいた。さらに後ろの車両にはおばあちゃんがいる。それが、まるで先頭車両から後ろの車両に行くについれてどんどん歳をとっていく先輩清掃員のようだと清掃員たちがおしゃべりする話。藤子不二雄の短編集に出てきそうな少し不思議な話でこの短編集の中で一番気に入った。